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ガス消火設備

執筆者の写真: TAKAKO KUROSUTAKAKO KUROSU


昨年末よりガス消火設備による

死亡事故が続いています。


ただでさえ一番危険を伴う

二酸化炭素消火設備の点検なので

これらの事故を踏まえ

ますます慎重に点検を行っていた矢先、


先日、また同設備による

悲しい事故が起こってしまいました。


命を守るはずの設備で

命を落としてしまうというのは

本末転倒、本当に残念で悔やまれます。






しかしなぜ

こんなに危険であるのに

設置されているのでしょうか?



ガス消火設備とは

空気中の酸素濃度を低下させたり

科学的に燃焼反応を止めたりして

消火させます。



すなわち、水や消火薬剤などを

使う必要がないという事です。



もし、コンピュータールームや

美術館で火災になって

水や消火薬剤を使ったら...


火は消えたとしても

コンピューターが壊れてしまったり

貴重な美術品が台無しに。


また、電気室などの場合

水での消火は危険です。

爆発や感電の可能もあります。



このような理由から

ガス消火設備というものが

存在しています。



今回、事故が続いた二酸化炭素は

やはりとても危険なため


現在は、新ガスと呼ばれる

比較的安全なガスが主流に

なってきています。



とはいえ、油断は禁物です。

二酸化炭素消火設備も

まだまだ設置されています。


きちんと正しく利用すれば

とても有効な消火能力を発揮します。

私たち甲種3類の消防設備士が

きちんと点検を行うのはもちろん、


お客様に正しい使い方と併せて

設備の特性を伝える義務があると

考えています。






事故は教訓として

生かしてまいります。







最後に

この度お亡くなりになられた方々の

ご冥福をお祈りいたします。



















 
 
 

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